東芝労働組合の社会貢献活動について

地域(社会)市民としての活動の推進
<社会貢献活動の充実をはかる政策>



1.社会貢献活動について

(1)意義と目的

  東芝労働組合の運動基本理念である、「一人ひとりの幸せづくりをすすめ、広く社会に貢献
 します」を具体化するために、『人づくり』(フィランスロピー活動に参加する人材を育てる。
 また、それらの場を通じ自らも人間として成長を望む)を通じて、社会貢献を果たします。

(2)取り巻く環境について
  近年、国や企業、生活者をとりまく価値観や諸環境が大きく変化をしてきています。その
 裏付けとして下記の点が挙げられます。

  @ 1点目として、企業は、企業市民(コーポレイトシティズンシップ)としての発想や
   存在が必要だとの考えが定着してきていること。
  A 2点目は、生産者重視の立場から、生活者重視の視点として、個の尊重、生きがい
   づくりへの生涯学習などのサポート、創造性のある生活空間が求められ、その環境
   整備がはかられてきていること。
  B 3点目は、企業が生み出す製品に対し、資源の有効活用や、環境にやさしい製品
   (リサイクル可能材料)の開発・また、問題発生に対しての製造物責任が求められて
   きていること。
  C 4点目は、今までの日本の国際貢献活動に対し、国際社会は従来のように金銭的支援
   重視でなく、幅広い人的支援も含めた貢献が求められていること。このことは労働組合
   としても同様であり、労組市民(ユニオンシティズンシップ)としての課題と考えます。

2.東芝労組の取り組み
  東芝労組は、基本的に他の組織との活動の重複は極力避けた取り組みを行っていきたい
 と考えます。また、支部の活動との関わりは、支部意見を尊重しながら、支部が取り組ん
 でいる活動の統一については調整せずに、支部の活動を発展させていくことを基本とします。
  しかし、一定規模の支部活動を取りまとめることにより、成果の求められるものについ
 ては、今後検討を深め対応していきたいと考えます。
  社会貢献活動に対する資金援助は、支援を受けたサイドからの感謝の気持ちや、派遣元
 組織からの交通費・弁当代などの実費支給は行われている現状と認識しています。
  このようなことからも、前途した意義と目的に添った社会貢献活動に際しては、一定の
 資金援助は理解されると考え、組織と個人に対して一定の支援をする方向で対応します。


 <主な取り組み>


  @ 青年海外協力隊への支援をします。具体的には、海外青年協力隊に参加する隊員に、
   激励費や激励懇談会の提供を行い、激励懇談会などの開催は支部に委嘱します。
    また、隊員の募集および合格者の休職派遣や復職後の支援体制を会社と話し合い
   改善に努めます。
  A 「TOUCH資金」(社会貢献などの活動を支援する資金)の基金化を図り、個人・
   団体に対し、顕彰をしていきたいと考えます。
  B 支部活動の平準化をはかるため、研修会情報や、各種情報の提供に取り組みます。
   具体的にはユニオンアカデミーでの講演情報紹介や、支部活動へのトランスファーを
   すすめます。
  C 支部活動に対するタッチ資金支援制度の確立をはかります。
  D 労使共働の考え方に立った活動への取り組み要請を行います。
  E 地球規模の環境保全の取り組みを、電機連合「地球・愛の基金」や、「子供の森」
   植林活動、各地域・支部を中心としたクリーン活動の社会貢献活動としてすすめる。
    なお、意識の啓発をはかる活動も具体的活動と合わせすすめます。






(参考)
1. 社会貢献活動の高まりについて
 (1)貢献とは(広辞苑より)

  @ みつぎものを奉つること  
  A 力を尽くすこと。あずかって力あること。
  B 寄与
  C 「社会の進歩に〜する」とあります。この貢献の上に、社会をつけ「社会貢献」と
   すると、よく言われる「フィランスロピー」という言葉になります。

 (2)フィランスロピーとは(広辞苑より)
   このフィランスロピーは、ギリシャ語のフィラン(PHILOS・愛する)とアンス
  ロポス(ANTHROPOS・人類愛)のふたつの言葉を語源とする英語で、直訳すれば
  「人間愛」となり、一般的に「社会貢献」と言われています。「愛する、人類愛」まさしく
  「心」であり労働組合の活動と通じます。いま「社会貢献」が意識の面でも行動の面でも、
  「特別の人の行動」から「普通の人の行動」になってきています。この背景は前項でふれた
  ように、企業社会や生活者をとりまく環境や価値観が大きく変化をしてきていることや、
  労働組合、企業そして学校が、社会貢献活動の一環として「ボランティア活動の推進を
  行ったり、制度・政策面での支援、環境条件を整えている」ものと考えます。

2.NPOとしての地域(社会)への貢献について
   第4次中期ビジョンにおいてはNGO「Non Goverment Organi−
  zation」活動について推進してきました。第5次中期ビジョンはNPO「Non 
  Profit(able) Orga-nization」活動の推進をします。
   直訳するとNGOは非政府(自治体)団体であり、NPOは非営利団体と訳せます。
  NPOは後から出てきた言葉で、現在の日本ではこの言葉のほうが、なじみが深くなって
  います。言葉の定義の過程で、背景が異なっているために2つあります。
   「ボランティア=非営利」というのは日本独特の考えです。西欧では「ボランティア=
  報酬額にこだわらない仕事」というのが自然です。NPOという言葉は、NGOという
  言葉より非営利を強調していますが、やることはNPOも差はありません。
   具体的な活動の場として、NGOは海外、NPOは国内での活動としているケースが
  多くあります。